囲碁関係の俳句、短歌等
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俳 句
紅葉宿囲碁好き亭主と夜更けまで 安倍摺石
冬麗らスマホ碁競ひ乗り過ごし 安倍摺石
独り碁や訪う友なく年の暮れ 安倍摺石
秀策譜深きを識りて初詣 安倍摺石
初ひばり友の見舞いに詰碁集 安倍摺石
嬉しやな碁友加わる春の午後 安倍摺石
石打てば松の萌ゑ立つ寂光寺 安倍摺石
囲碁は初段二段の頃が一番面白いと聞きますが、そのさ中にある私が、時々の囲碁とのかかわりをメモしたものです。
安倍摺石
替 歌
碁打ちの舟唄(カッコ内は八代亜紀の「舟唄」)
白は日向の 貝がいい(酒はぬるめの燗がいい)
黒は熊野の 那智がいい(肴はあぶったイカがいい)
碁打ちは無口な ひとがいい(女は無口なひとがいい)
碁盤は榧で あればいい(灯りはぼんやり灯(とも)りゃいい)
静かに打てば しみじみと(しみじみ飲めばしみじみと)
囲碁の深さが にじみ出る(思い出だけが行き過ぎる)
こころを石に 込めたとき(涙がポロリとこぼれたら)
思い出すのさ
あの人(菊池康郎)を(歌い出すのさ舟唄を)
作 安倍成男