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俳 句

亀鳴くや思案尽くした石を置く            安倍摺石

白梅や友の遺盤に枝そえて              安倍摺石

詰碁集増えて病室春近し               安倍摺石

春宵や碁敵きぼやく酒美味し             安倍摺石

春の宵うつつの中でハメ手決め            安倍摺石

鶯や決め手の石をそっと置き             安倍摺石

珍しや友の長考バナナ剥く              安倍摺石

姫と打つ蛍舞う夜か白き貝              安倍摺石

喜雨に濡る碁敵の待つ道急ぐ             安倍摺石

星月夜語りて尽きぬ囲碁話し             安倍摺石

石打てば枯葉舞い落つ囲碁神社            安倍摺石                     


紅葉宿囲碁好き亭主と夜更けまで           安倍摺石

冬麗らスマホ碁競ひ乗り過ごし            安倍摺石

独り碁や訪う友なく年の暮れ             安倍摺石

秀策譜深きを識りて初詣               安倍摺石

初ひばり友の見舞いに詰碁集             安倍摺石 

嬉しやな碁友加わる春の午後             安倍摺石

石打てば松の萌ゑ立つ寂光寺             安倍摺石

囲碁は初段二段の頃が一番面白いと聞きますが、そのさ中にある私が、時々の囲碁とのかかわりをメモしたものです。                               

                                                安倍摺石

           替 歌

  碁打ちの舟唄(カッコ内は八代亜紀の「舟唄」)

白は日向の 貝がいい(酒はぬるめの燗がいい)

黒は熊野の 那智がいい(肴はあぶったイカがいい)

碁打ちは無口な ひとがいい(女は無口なひとがいい)

碁盤は榧で あればいい(灯りはぼんやり灯(とも)りゃいい)

静かに打てば しみじみと(しみじみ飲めばしみじみと)

囲碁の深さが にじみ出る(思い出だけが行き過ぎる)

こころを石に 込めたとき(涙がポロリとこぼれたら)

思い出すのさ 

    あの人(菊池康郎)を(歌い出すのさ舟唄を)

                         作 安倍成男


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